恋はなぜ冷めるのかを解説

なぜ恋は冷めてしまうのだろう?その理由を探る

恋はいつしか冷める側面を持っています。

もしそれが間違いならば、誰もが、初めて好きになった人だけを思い続けていることになります。

現実はそうではありませんね。

なぜ恋が冷めてしまうのでしょう。

相手や自分に何か問題があるからでしょうか?ときにはそうだとしても、そればかりでは説明できません。

人間共通の傾向として、恋はどうしても冷めることが多いのです。

冷める理由はもちろん一つではありません。

極めて動物的な理由もあれば、もう少し複雑な心理に基づくものもあります。

ここでは、ひとまず代表的なものを挙げてみましょう。

冷める訳を知って、自分なりに考えてこそ、一層恋の面白さ、深さが見えてくるかもしれません。

男性の本能に由来する気分に、抗えないから

身も蓋もない話ですが、男性は「多くの相手との間に、多くの子どもを残したい」という本能を持っています。

現代社会ではそういうことを実行する男性は稀ですが、本能としては残存しています。

「自分は子どもは要らない」と考える男性でも、潜在的な本能は消えていません。

人間は20万年ほど進化していないという説も根強くあるほどですから、ある意味では仕方がないですね。

ひとまずそれを事実として認めるとすると、答えは簡単。

一人の異性に対してずっと恋い焦がれていたのでは、その人との間にしか子どもが設けられません。

もしその相手に拒絶されたならば、子孫を残せないのです。

多様な相手との間に子どもを設けることが重要とすれば、ある異性と一定期間過ごした後は、固執せず別の異性を探すのが効率的、という結論に。

この単純なメカニズムにより、男性の「真に熱い」恋愛感情は、長くて1-3年、短ければ数日で消失してしまうこともあるのです。

女性の本能に由来する気分も、強いから

こちらも身も蓋もない話ですが、もう少しお付き合いください。

女性の場合は、肉体的に強く行動もしっかりしている、いわゆる「頼れる男性」に「自分と子ども」を守ってほしいという本能があります。

このため男性とは段違いに異性を慎重に選びます。

しかし、いかに慎重に選んだと言っても、子どもがある程度自分で行動できるようになれば(目安としては現代で言う幼稚園児ぐらい)、男性はある意味「用済み」に。

熱い想いはやはり、長くとも数年で消えてしまうのです。

もっとも女性では「この異性は頼れる」と感じた場合、あえて別の男性を探すメリットもさほどありません。

むしろその男性との間に更に子どもを設けたほうが、種として適応的な行動です。

このため静かな恋愛感情が長く続く場合もあります。

こうした本能も男性同様現代社会では表に現れず、女性一人はもちろん、女性二人で子どもを育てる例も。

しかし「恋の冷めやすさ」に本能が見え隠れします。

相手の印象が変わってしまうから

さて。

ようやく人間的な話題となります。

「人間的」とは何か?それも難しい話ですから、ここでは割愛。

こちらも単純な話です。

出会って恋に落ちたその瞬間、人は「まだ自分の恋人ではない人」を好きになっているのです。

しかし実際に恋人や準じる関係になると?その人と自分との関係性は当然変わります。

「実際に付き合ってみたら想像以上に素敵な人だった」ということもありますが、反対に幻滅するケースもあり得ます。

それなりの期間付き合えば、お互い影響し合うことで人柄が大きく変化することも。

自然、お互いにいだく印象も変わります。

恋慕う気持ちが高まる方向に行くこともあれば、「何だか違う人になってしまった…」と思い始めることだってありますね。

つまり「好きな・好きだったあの人」でなくなってしまう可能性は、恋をした時点でもう芽生えているのです。

ちょっと寂しい話ですが、儚さがあるから恋は美しいのかもしれないですね。

恋をしている状態が、危険だから

恋の始まりや、ひときわ熱が高まってきた時期など、人は「舞い上がった」状態になるものですね。

なぜだか分からないけれど電車を乗り過ごす、普段ならしないような忘れ物をする、訳もなく歌を口ずさみたくなるなど、いわゆる「心ここにあらず」のような状態も多くなります。

素敵なことですが、見方を変えると「冷静で正しい判断・行動」ができなくなっている、とも言えるのです。

もっと言うなら、危険な状態。

つまらないものの見方ではありますが一面では事実です。

ビールやワインを飲んでほろ酔い気分でいれば、そのときは幸せでしょう。

しかしいつまでもそうしていては、生きていかれません。

結婚のような安定した関係、静かな愛情関係は、お酒との関係にたとえるなら「節度を守って毎日晩酌する」というようなもの。

一方で良くないお酒のように、恋に抗えず溺れてしまう人だっています。

やっぱり恋は、ちょっとお酒に似ているのかもしれないですね。

いつか冷めると知ってなお、恋に盛り上がりたい

やはり恋は、冷めてしまう傾向があり、冷めてしまう理由も案外とシンプルなものです。

「ずっと恋をし続けている」と言ってはばからない夫婦などもいるにはいますが、どちらかといえば少数派です。

長年続いている夫婦では「友愛」のような感情になっていることのほうが多いものです。

「どんなに好きになっても、なぜか恋する気持ちが冷めてしまう」だとか、「いつも、一定期間で相手に飽きられる気がする」といった思いを持つ人でも、特に悩むことはありません。

人間共通のシンプルな理由によって、恋はときに簡単に冷めるのです。

「恋はいつか冷めるものだし、その理由も割と単純である」と言ってしまえば、とても寂しくも感じますが、それだけ恋は貴重な経験だということ。

恋の機会が多い人にとっても、そうは思わない人にとっても、同じように貴重なのです。